スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


10/7「キャバレー」マチネ
071007_1222~01.jpg

サリー・ボウルズ:松雪泰子
MC:阿部サダヲ
クリフォード・ブラッドジョー/ドイツ娘:森山未來
シュルツ氏:小松和重
エルンスト・ルートヴィッヒ:村杉蝉之介
ミス・コスト:平岩紙
ミス・シュナイダー:秋山菜津子

1週間経ってしまいましたが「キャバレー」の感想を簡単に。
舞台版はおろか映画すら観た事がないという予備知識ゼロの状態での観劇だったのですが、そんな私でも「従来の『キャバレー』が好きで観に来た人にはなんじゃこら?かもなあ」と思いました。きっと他の「キャバレー」ではこんなに笑いは起きないですよね?ストーリーにはナチスによる差別とか重い素材もありますし。

幸い私は従来作品と比較する事無く観れたので、最初から最後まで笑いまくりで楽しんで来ました。それに「人生はキャバレー」「現実は劇場の入り口に置いてきて楽しもう」という作り手の意図みたいなものはちゃんと感じられました。舞台美術や衣装も豪華だし、上演中や幕間でのお客さんいじりも激しくて楽しかったです。昨今流行の客席通路を通る演出も多かったので、2階席の置いてけぼり感は多少気になりましたが、私は1階センターブロック下手より通路際という好位置だったのでラッキーでした。
サダヲMCは何をやっても観客の注目を集めて笑いに持って行ってしまう求心力がもう最っ高!!冒頭で最前列のお客さんに「どこから来たんですか?」と話し掛けるのは毎回お決まりの様なのですが、この日のお客さんは「八ヶ岳」と答えてたみたいで。それがちょっといじり難かったのか、そのお客さんの腕を「シャウエッセン(←作品の舞台がドイツだから)握ってる」とからかったり。そんなヒドイ言い草も全然笑えちゃうのがサダヲさんらしいなあと。
他にも「島田楊子です。お金貸して下さい。」(←ブラックだなあ(苦笑))と懇願して周ったりと、とにかく最前列のお客さんは絡まれまくりで羨ましかったです。

上記掲載の看板やパンフではヅカ風の目張りメークなサダヲさんですが、舞台衣装は何故かモーツァルト風の白カツラにドラえもんみたいなヒゲ。オペラグラスで顔を見るだけで笑えました。サダヲMCの猫風メイクと関係あるのか、全員で歌う盛り上がりナンバーの時には何故か某テーマーパークのにゃんまげを彷彿させる白猫の着ぐるみが2匹出てきてました。こんな「キャバレー」絶対他には無いだろうなあ。あと「おこめ券1キロ」と書かれたトランスフォーマーも吹きました。もしかして新感線と大人計画ってちょっと毛色が似ている部分があるのでしょうか。なんとなく夏に観た「犬顔家~」のトランスフォーマー祭りを思い出すものがあったので。

松雪サリーはとにかく細かったー。おみ足がもうもうもうもうそれはそれは美しくて。網タイツとガーターベルトがお似合いすぎで、お顔より足ばかり見てしまいました(笑)。
歌は予想していたより良かったです。明らかに1人だけマイクの音量上げすぎだろう(苦笑)と思ったのも事実ですし、ウットリと聞かせるタイプの声質ではなかったですが、声のブレも無く危なげなく聞く事が出来ました。
むしろ聞き取りづらかったのは台詞の方。厳しい言い方をすると青山劇場サイズの発声では無いなと思ってしまいました。声がお腹から出ていないというか……声が細くて何を言っているかわからない事も多くて。
あとキャラクターの描写も印象が薄い感じがしました。観る前の想像では「ムーラン・ルージュ」のニコール・キッドマンみたいな犯し難い気品すら感じる高嶺の花的イメージになるのかなと思っていたのですが、意外と電波な感じで(笑)。平岩コストとちょっとキャラが被ってしまう気がしました。平岩コストの方が自身の在り方みたいなものを弁えている感じが伝わってきたので、松雪サリーはちと損な役回りになってしまった感じもしました。

森山クリフも台詞の間が巧くて随所で笑わせてくれました。踊るシーンが無いのは勿体無いなあと思いましたけど、その代わりもの凄い飛び蹴りを見せてくれました。いやーあんなに滞空時間が長くウツクシイ飛び蹴りを見たのは初めてですよ(笑)。
ただサリーとクリフが「熱烈な恋に落ちた」のが全然わからなかったなあ…逆に2人がすれ違っていく過程は伝わってきたのですが(苦笑)。

今回のキャストでダントツだったのは秋山シュナイダー。秋山さんを拝見するのは「朧の森~」「SHIROH(@ゲキ×シネ)」と今回で3回目だったのですが、いやはやどの役も本当に素晴しい!笑いもシリアスもこなせる上に歌もお上手で。ミス・シュナイダーは下宿屋の女主人でいわゆるオールドミスなのですが、女性としての可愛らしさも、重ねた年齢の深みも、どちらもとても自然でとても魅力的でした。

小松さんのシュルツ氏は本筋でもしっかりと脇を締めていましたが、幕間の客席いじりが楽しすぎてそっちの方が印象に残ってるかも(笑)。相変わらずそのキャパに全く相応しくないトイレの数な青山劇場な上に、今作の休憩時間はなんと15分。当然2幕開演時間になってもお客さんが客席に戻ってこないので、ファンサービスとお客さんを席に急がせるのを兼ねてか、「席について下さいねー早く席に着かないとこのポッキー(木の枝を持ってた)で突きますよー」と1階中程の通路を練り歩き。「他の皆が歌い終わると拍手をするのに、僕の時は拍手してくれないんですね」「僕だってわかってるんですよ。でもたまにはこういう華やかな世界もやってみたかったんですよ。」という自虐ネタにウケました。

カテコでは公演2日目だったからか、途中でサダヲさんが松雪さんに挨拶をする様振っていました。突然の事で心積もりが無かったのか普通に「今日はありがとうございました」だけでしたが(笑)。拍手が鳴り止まないので松尾スズキさんも舞台上に出て来られましたが、マイクをつけていないのでこちらもお辞儀のみでしたけど(笑)。
最後は客席に向かって銀の紙テープバズーカ砲がドッカーンと放たれて大盛り上がりで幕!!……のはずがまだお客さんが帰らないのでもう一度キャストが出てくれました。サダヲさんが「あの銀テープが放たれたら『これで終わり』の意味だったんですけど(笑)。これからダメだしもあると思うんでこの辺で…。」と締めていました。

完全にキャスト目当てで取ったチケットでしたが、その狙いに外れ無しだったなあと思った楽しい1日でした。





管理者にだけ表示を許可する





TRACK BACK
TB*URL





Copyright © 王様の耳はロバの耳. all rights reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。