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8/9「ミス・サイゴン」ソワレ
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相当間が空いてしまいましたが「ミス・サイゴン」の感想です。
4年前の再演時には松キム・知念キムで1回ずつ観劇。両方ともエンジニアは市村さん、クリスは井上くんでした。4年前に観た時には帝劇ならではのスケールの大きさと・音楽の素晴しさ・役者さんの歌唱力に感動したものの、ストーリーにはそこまで入り込めませんでした。

あの結末も「別にそこまでしなくても…」とは思わなかったのものの、なんかこう…「あてつけ感」みたいなものも若干感じてしまって。あれでクリスとエレンはタムを引き取らざるを得なくなって。もちろんその為のキムの行動だった訳ですが、それがなんだかしっくりこなくて。
が、今回はもーーーーーーなにがどうして心揺さぶられまくりで大感動。帰宅後思わずチケットを買い足してしまいました。というわけでチケットが後3枚手元にあります。全部2階最後列ですけどね(笑)。

今回これだけ感動できたのは、自分が年齢を重ねたせいもあるかもですが、やっぱり玲奈キムが余りに素晴しかったからだと思います。
玲奈ちゃんは殆どの舞台でヒロインをやっているしこちらも散々見慣れてるしで(笑)、「風格ありすぎちゃうんじゃないかなー」なんて勝手に予想してたんです。「ルドルフ」のマリーがそんな感じで「このマリーなら絶対心中じゃなくて駆け落ちを選択するだろー」と思ってしまったし…。

それが「♪17歳で初めて~」の第1声が可憐で透明感に溢れていてビックリ!全編通して玲奈キムは儚げでいながら一途で……特にトゥイを射殺してしまった辺りからは精神的に紙一重のところまで追い詰められている様な、1つ何かが起こればたちまち崩れてしまいそうな危うさまで感じられて、観ていて胸が痛くなりました。

印象的だったのはエレンの存在を知って、ホテルからエンジニアとタムの所に戻って来た時の顔。「♪私は最後の仕事を」と空ろな微笑を浮かべるその表情が透き通る様で……これでキムの全てが終わる事が必然である事が痛いほど伝わってきました。
観ているこちらでさえ切なくてたまらないのですから、演じる本人はどれほどかと…玲奈ちゃんはカテコでもぜーんぜん戻ってきてませんでした。あんなに魂の抜けているカテコを見たのは「JCS」のスンラユダ以来です(笑)。

この日の席は最近好調なナビザ運により1回B列。
前方席で観る玲奈キムのスタイルの良さってばもうたまりません(笑)。スラリと伸びたながーい手足。露出度の高い衣装もバッチリで「このキムなら初日からミスサイゴンになれるよ…」と思いました。はああ眼福(笑)。

エンジニアはまだ市村さんでしか観た事がないので、本当の市村さんの凄さがわかるのはこれからなんだろうなあ。「アメリカン・ドリーム」であの帝劇の広い舞台を1人で保たせる事が出来る巧者っぷりは相変わらずさすが!としか言えません。
これから見比べるにあたっては、個人的に最後のシーンのエンジニアの表情を見たいかなと思ってます。同じベトナム人・混血児としてキムとタムの人生に悲しんだのか、自身の「アメリカン・ドリーム」が手から零れ落ちた事に悲嘆したのか…あの時エンジニアが何を一番に考えたのか演者によって違いがあれば面白いなあと思います。

井上クリスは…というか井上くんは良かったんですよ。歌はもちろんお芝居も細かくて。エレンに過去を告白する慟哭のシーンは観応えがありました。結婚式だと全然気づいてない、恋に浮かれまくりの能天気っぷりも可笑しみがあって。

でもクリスって役がねえ。よく言われることですけど(笑)。
「キムを探しもせずに他の女性と結婚するなんて!」とは思いませんが、何が個人的に1番許せないって最初にキムと一夜を過ごした後にお金を受取らないキムが「はじめてなの」と言った事に対して「うそだろ」と返す所。
どーーーーーーしてもこれが許せません(怒)。戦争で精神的に傷を負っているから云々…なんて同情も完全に吹っ飛ぶ、女性を最大に侮辱する超失礼発言。ムキーーーーーーっ!!(笑)

あと2幕でエレンがキムと会った後に「♪キムに出会い 彼の嘘知った」という歌詞があるじゃないですか。あれってクリスはエレンに「キムの事は戦争中の一時的なもので本気で愛した訳じゃなかった。」的な事を言ってたって事ですよね?これも最低です…。
戦争に関わった人達の受けた精神的なダメージについては私なんかには計り知れませんが、これは一応ミュージカル作品なので、この辺りのクリスの言動というかキャラクターについてはもう少し感情移入しやすい様な造型の方が良いんじゃないかなーと思ったりします。

シルビアエレンは「♪眠るあなたは~」の第1声がかなりの低音なので「うわっ!ダンヴァース怖っ!!クリス逃げて逃げて!!」と思いましたが(笑)、それは最初だけで分別のある柔らかな大人の女性を演じられてました。
キムに同情が集まりがちなだけに、エレンは下手をすると「正妻のプライド」が嫌味に感じられたりしかねない難しい役どころだと思うのですが、シルビアエレンは良い意味で一般的というか。クリスへの愛情、キムへの想い、タムの存在への戸惑い…全ての感情がバランスよく表現されていて、一番身近に感じるキャラクターでした。

普段のシルビアさんはそこまで「外人」な感じは受けないですが、エレンの扮装をすると思いっきりアメリカ人なのも良かった。それだけに井上クリスと並んでいる時よりもエレン1人で居る時の方がなんだか見た目的に安心しちゃったりするのですが(苦笑)。

カテコが始まった途端に係の人がワラワラーーっと黒子の様に最前列付近に集まってきたのを見て、そういえばこの作品はお花投げがあったんだったと思い出す。
「こんな前方席で観る事はそうそうないからチャーンス!!」と思ったのですが、B列は前過ぎてお花は殆どが頭上を越えていきました…。

終演後同行の友人と夕ご飯を食べに行こうという事になり、お気に入りの銀座ファイブB1F「ロイスカフェ」に行った………らなくなってました(涙)。改装中なのか閉店なのかわかりませんが、とにかくあるべき場所になかった…。
あそこは食べ物全部美味しいし、銀座の割には土日でも待たずには入れるし、観劇時のお気に入り立ちより場所だったのでショックです…粟もちぜんざい食べたいよう。

でも「どうしても気分はサイゴン」だったので同じB1Fの「ラ・スコール」でベトナム料理を。お店の雰囲気は「ロイス・カフェ」のオシャレ感に較べるまでもないですが、味の方は中々本格的でした。パクチ嫌いの人にはちょっとキツイかもしれません。

次回は9月末。さとしエンジニアが楽しみです。





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