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1/23「スウィーニー・トッド」ソワレ

以前から思っていた事ですが、市村さん主演の舞台って観客の年齢層が異様に高い気がします。芸歴の長さを考えれば当然の事ではあるのですが。この日開場時間前にロビーの椅子に座ってデパ地下弁当なんぞをもそもそと食していたのですが、どうみても80歳以上なおばあさんが通りかかったので思わず席を譲りましたよ(笑)。



2回目の「スウィーニー・トッド」。単に慣れの問題かもしれませんが大分歌詞が聞き取れる様になりました。が、前回観たのが公演2日目だったので、その時に比べると喉に疲れが出ているなあとも思いました。特に大竹ラヴェット夫人は裏声の音程が不安定になったり、地声のハイキーの部分はがなる様に歌っていたりと、楽まで喉を潰さずに乗り切れます様に…と心中祈っておりました。

後は重唱がピタっと嵌ればいうことナシなんですけどねえ、この作品。不協和音のハーモニーが本当に不協和音として聞こえてくるので、正直に言うと聞こえないフリをしてやり過ごす箇所もありました(苦笑)。



が、やっぱり市村トッドと武田トバイアスの演技が個人的にすっごくツボです。

お2人とも表情演技は控えめなんですよね。てかあの死相メークでは見分けがつかんのですが(笑)。それなのにあの存在感はまさに全身で演技しているからだと思いました。

市村トッドの体から発せられるまさに剃刀の様な緊迫感は本当に引き込まれます。無表情に猟奇的殺人を重ねるという役柄なのに、異端さや狂気よりも哀しさを感じさせられるのが凄いです。その市村トッドにラストシーンで武田トビーが言う「ダメですよトッドさん。こんな事しちゃ。」というセリフが胸に堪えます。トッドの復讐殺人に不思議と共感し、その皮肉な結末に観客がある種のカタルシスを感じている所にふわりと投げかけられる、トビーの純粋さ。ともすれば浮いてしまう危険性もあるキャラクターを絶妙なさじ加減で効果的に演じられていると思いました。そしてラストの「スウィーニー・トッドのバラード」でトビー→アンサンブルへ一瞬で見事に変化するさまは鳥肌の一言!でした。



ところで市村さんの次の舞台って何だろう?と思って調べたのですが、次回作の演出がK山T也氏とは…「MA」ですっかりトラウマなんでこれはパスだな…。でも銀河劇場1周年記念公演として8月~9月に上演される「ヴェニスの商人」がすごく惹かれます。というか絶対行くっ!市村シャイロックだけでもワクワクするのに、ロイヤル・シェークスピア・カンパニーの演出家で藤原竜也くんに寺島しのぶさんとは!!エリザ並みの激戦だなこりゃ…。



話は戻って。サスペンス物なのでアドリブは封じられている…というかそぐわない当作品ですが、1幕ラストの食材(人間の職業)毎にパイの味の感想を述べる所は開幕当初と変わってますかね?

ラヴェット夫人:「ケーキ職人!」

トッド:「…期限切れ」


の時事ネタなやり取りに客席爆笑&拍手まで起こってました。いやーブラックですなあ。

私も小さく笑いを漏らしましたが…会社員としては企業の不祥事ってちょっと身につまされるんですよねえ(苦笑)。勿論企業の社会的責任としてあってはならない事だと思うのですが、その組織の中で何も知らずに日々真面目に働いていた多くの社員さんの事を思うと…。こういう事件が起こる度に製造業ではなくサービス業を選んだ自分の就職の選択は良かったなあと思うのです。



今回は2階席だったので終始オペラグラス使用で細かい所を確認してきました。トッドが剃刀で客の喉を掻き切る時の血の仕掛けがわかりました(←遅い?)。市販のヘアカラーの櫛の様に刃の部分から染み出るようになっているみたいですねえ。手が込んでるなあと妙な所で関心。

調理場へ直行のダストシュートですが、体感的には垂直に近い傾斜なのでは…断末魔の目を剥き出しにした表情を変えることなく落ちていく殺され役の俳優さん達、ブラボーです(笑)。

その他トビーが食べるパイはニセモノだけど、最初にトッドが食べるパイは本当に噛みちぎって口に含んでいたんだなあとか。



サスペンス物のですから、ストーリー展開がわかっている状態での2回目観劇では、正直な所初回観劇時程の衝撃はありませんでしたが、新年早々リピートしたいと思える作品に出会えた事が本当に嬉しかったです。

ただ煎餅爆弾を投下しやがった馬鹿者には「これまでに味わった事のないような深剃り」をお見舞いしたい気持ちにはなりましたどねー(←まだ恨んでいる)









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