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1/20「TITANIC the musical」ソワレ

ここの所観劇レポは1週間遅れが定番となっておりますが…先週末に観た「TITANIC the musical」の感想を。

いきなりどうでもいい話ですが、開演前にパンフレットを購入した際にグッズ売場にクロリンクリアファイルが鎮座しているのを見つけてしまいました。いくらろっく所属でも綜馬さんとクロリンは何の関係も無かろうに…と思わず苦笑。あ~祐一郎さん元気かなあ。そろそろ枯れてきましたよ、私。



今回の席はぴあのプレで当選した最前列。下手側一桁台の端席で、手を伸ばしたら救命ボートに手が届く位の距離でした。とはいえ同じ端席なら上手側が良かったなあという贅沢な思いも。通信室での岡バレットと綜馬ブライドのデュエット!!あれを目の前で観たかったーっ!!ヨダレモノの豪華さでしたもん。



この作品は史上有名なタイタニック号沈没を舞台化したミュージカルですが、映画の様に特定少人数の人物を中心に描くのではなく、異なる人生ドラマが並行して描かれる群像劇…いわゆる「グランドホテル形式」に当てはまるのでしょうか。

さながら世界の縮図の如く乗客・乗組員双方に歴然たる階級が存在したタイタニック号。その世界が沈み行く時に剥き出しになる、身分でも財産でも飾る事の出来ない個々の人間性が織り成すドラマ。

…という事を描きたかったのかなあと頭ではわかったのですが、作品のテーマとなる核の部分が曖昧で、ミュージカルならではの劇的高揚感を感じる場面も少なかったので、不完全燃焼な感があったことは否めませんでした。好みは人それぞれだと思いますが、私個人は観終わった後快い疲労感を感じる位のドラマティックなストーリーや圧倒される音楽がある作品が好きなので…。

階級社会のリアリズムとか、幸福の絶頂から一転死の淵へと突き落とされた人々の混乱や恐怖とか。その辺りをもっと鮮明に描いて欲しかったかなあと。



また群像劇だけに出演者の数が多く、更に俳優陣の顔ぶれも絢爛豪華。名の通った役者さん達が一同に会す舞台…観応えがあると思う一方で散漫な印象を受けてしまった事も事実です。

「数少ない出番の中でも与えられた役柄を確立させる事が出来るかどうかが役者の技量というもの」と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、これだけ多くの人物が登場する作品を外国人の演出家が担当するとなれば、必然的に役者が独自に作り上げる部分も多かったのではないかと思います。それにはやはり舞台経験の差が大きく影響するでしょうし、正直「儲け役」「損な役」という差も生じてしまうものだと思います。



一番損な役回りだったのは主役の位置付けにある松岡アンドリュースだと思いました。あの出番の少なさと意味不明さは一体…?常に船の模型を手にしてちょろっと登場するだけで、理想を追い求めた熱き設計士なのか、天才の挫折を描きたかったのか、…よくわからず(汗)。ストーリーテラーという立場にあるとご本人は解釈されているようですが、あんなに出番が少なかったら物語は語れないよっ!

うーむ。他に削れそうな場面がある気がするんですけどね。個人的な意見ですけれど、伝説のギャンブラーとか犬を連れた謎の大金持ち婦人とか。少佐の武勇伝語りも半分でいいかも…(苦笑)。

圧倒的な歌唱力とか存在感の持ち主で、少ない出番でも強烈な印象を残せるタイプの役者さんならこなせたのだろうか…と考えてみましたけど…正直今の演出ではあの役は要らないと思うのが本音。魅力的な声をお持ちの方だと思うので尚の事お気の毒でした。




反対に一番の儲け役だったのは岡バレットでしょうか。歌い上げる系のソロもありましたし、船から恋人にプロポーズしたり、最後にボートをつまり「命」を譲るくだりも感情移入しやすい役ですし。もちろんご本人がそれらを存分に活かされたからだと思いますが。

特に最後の救命ボートに乗るかどうか…生と死の分岐点に立った時の逡巡する表情と間が印象的でした。ボートが行ってしまった後の「彼は僕の給料を支払ってくれるお客さんだから」の気負いのない自然な台詞回しに逆に涙を誘われました。

にしてもあの立ち姿に赤シャツは反則ですよーっ!あまりに華やか過ぎて、岡姐さんの前では1等船客のドレスの輝きも曇る(笑)。そういえばこの日の岡バレットはセリフを噛んじゃってました。デッキへの道を塞がれてしまった3等船客に抜け道を案内する所で「昨日通信…っ!!……ボイラー室から~」と部屋名を言い間違い。「一瞬頭が真っ白になる」という現象を目の当たりにした気がしました(笑)。



綜馬ブライド。綜馬さんの目力演技、いつ観てもすごいなあと。目が…目がイッちゃってますよ綜馬さーん!!2幕の通信室で互いに責任を押し付け合い罵りあうイズメイやアンドリュースの言い争いから、「お前は悪くないよ」と言うかの様に通信機を抱きしめた姿に…(涙)。しかし、てっきり船と運命を共にしたのだと思っていたらカルパチア号に乗っていたのでビックリ&ちょこっと拍子抜け(笑)。目の前の岡バレットの決死の逆さ吊り死に様に釘付けでブライドさんが助けられたシーンを見逃した模様です。



ベルボーイ役の原田くん。絶対に彼のアンジョルラスを観たい!という思いを新たにしました。ハリのある良く通る声。キラキラとした表情。わずかの出番でもこれだけ光る役者さんをバリケードの頂上に立たせたら一体どうなってしまうのでしょう。カリスマ性のあるアンジョを演じてくれるだろうととっても楽しみです。



四季退団後初めてお目にかかる光枝さんのイジドー・ストラウス。そこにいるだけで役に深みが加わるような存在感は変わらずで嬉しかったです。妻の救命胴着の紐を結んであげる手つきだけで泣きましたよ、私(笑)。

でも個人的には渋い光枝さんより、コミカルな光枝さんが大好きなんです。「夢醒め」のデビルとか「ユタ」のペドロ親分とか。全てもう記憶の中でしかお会いできないのが本当に残念で…●季のバカーっ!!

ストラウス夫人の諏訪さんですが、自分だけ助かるなんてイヤ!と夫に取りすがる所が、光枝さんの首を絞めあげんばかりの迫力だったのでちょっとビックリ(苦笑)。個人的にはもうちょっと控えめな芯の強さ、という雰囲気が理想でした。体格や声質が立派なので少々逞しすぎる感じがしてしまったので。



3等船客ジム・ファレル役の浦井くん。うーん…この役も「カッコイイ」「優しい」以外に特に何かを感じる役ではなかったです…(汗)。というかジムとケイトが恋に落ちるくだりが殆ど描かれて無いですからねえ。ただ2人のラブシーンが目の前だったので目の保養でした(笑)。浦井くんの手…これが大きくてキレイなんですよーっ。男らしいじゃないのよ浦井くーん!!とドキドキしておりました(萌)。

でも相手役の紫吹ケイトはちょっと厳しかったなあ…。宝塚男役出身の女優さん独特の発声方法が個人的にどうも受け付けなくてですね…。それに歌もお上手とは言えないし…それなら浦井くんにもっと歌わせてよー!!と思ってしまいました。



歌わせて欲しかった最たるキャストは2棟船客の青山ビーン氏ですよっ!ファントム役者ですよっ!?もったいないお化け(死語)が出そうでした。青山ファントムは音源すら聞いた事がないのでものすごーーーーーーく残念…。演技が良かっただけに輪をかけて残念…。

妻の言動に手を焼きながらも、そんな言動も含めて深く彼女を愛している気持ちがすごく伝わってきました。「妻は私が与えるものでは満足しないのです」とこぼす所はジーンと染みました。

で、その奥さんの森口ビーン夫人は…メイク濃かったですねえ。最前列だと直視できないほどでした(苦笑)。明確な階級格差が存在するタイタニック号の中で、彼女の役は唯一その格差の秩序を乗り越えようとする重要な役どころだと思うのですが、終始同じテンションの演技で後半はお腹一杯になってしまいました。中流階級のふてぶてしさとどこか憎めない自由奔放さの両方を演じようとして、どっちつかずになってしまった気がしました。

でもキレイなソプラノの声質は好みでした。「The 1st Class Roster」の早口ソングの歌詞が聞きりにくい、という声もある様ですが私の席にはハッキリ聞き取れました。しかも生声だったのでおおっ!と思ったのですが…公演を重ねて力みが取れたら全体的にもっと良くなるかなあと思います。



うーん全体的にどうも辛口ですねえ。でもそんな私の感想とは裏腹にカテコでは「ブラボー」連呼おじさん発生。壊れたオルゴールの様な連呼っぷりでした。アレは盛り上げるどころか逆に引きますって…。歌舞伎座の3階に座って掛け声の何たるかを学んで来い!と言いたかったです。彼の近くの席にだけは座りたくないものです…。











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