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1/13「朧の森に棲む鬼」夜

後1週間で東京公演楽を迎える時期に今更ではありますが、「朧」の感想をば。新年早々の新橋演舞場!メデタイ~!!というわけで勿論買いました、「朧鬼弁当」(笑)。





普通に考えたら「これでこの値段はナイだろ~」って感じのいたって普通の幕の内弁当ですが、気分ですよ気分(←祭り好き)。売り子のお兄さんが「大好評の鬼っ!鬼残りわずかです~!!」なんぞと呼びかけていたのも可笑しかったです。同じ様に客席で飲食が可能でも、帝劇では幕間に食事をする気分にはならないのに、歌舞伎座や演舞場だと幕間のお弁当が楽しみになってしまうのがフシギです。あの横にながーい舞台も、拍子木も、花道のカーテンが開く「シャッ!」という音も、非日常の空間に来た気分を高めてくれるので大好きなんですよねえ。



そして幕が開いた時に目に飛び込んでくるあの大掛かりな舞台装置!思わず「うわ~」と感嘆の声を漏らしてしまいました。「メタマク」の時も凄いと思いましたが、今回も堀尾さんの美術かなり好みでした。

と、ここでフと思う。堀尾さん…夏の帝劇のアレは一体なんだったのですかと(苦笑)。東宝だと予算やら他のスタッフからの意見やら色々制約が多くて、やりたい事がやれないのかなあ…なんぞと余計なことを考えてしまいました。



今回の席は1階14列。演舞場は以前猿之助のスーパー歌舞伎を観に来たことがあるので覚悟は出来ていたのですが、1階客席の傾斜は無いに等しいですねえ…。とはいえそういった客席のデメリットを計算しての事なのでしょうか、八百屋舞台に雛壇付きだったのでほぼ問題なく観る事が出来ました。あの舞台装置であの激しい立ち回りは、役者さんに相当な負荷がかかる筈ですが、それをあえてやってくれちゃうのが凄い!

照明の数やその強さも他の舞台では類を見ないですよね。あの客席を照らす照明もすごくワクワクした気分になるので大好き!



今回で「メタマク」に続き、2回目の新感線観劇だったのですが、いやあ~クセになりますね(笑)。先日のレプリークのインタビューにもありましたが「隙があったら何か入れてやろう」という徹底したエンターテイメント志向が個人的にとても性に合うようです。しょーもない笑いも大好物(笑)。私はTVのお笑い系は殆ど興味がないのですが、新感線の笑いは芸で見せる笑いっていうのでしょうか…?ネタではなく間合いや台詞回しで沸かせるところがたまらなく魅力的です。

ウラベが「その眼鏡が気にいらねえ」と言われて殺される所とか。サダミツの家紋が「丸にカタカナのサ」という一目瞭然なシロモノなのに「あっ!!あれは確かにサダミツの家紋!!」と大真面目に演じる所とか。あ~今思い出しても笑えるのでDVD化が待ち遠しいです。



好きだ好きだと告白大会になっていますが、気になった点が皆無だったわけではないです。

1つ目は人を殴る時の効果音。ちょっとコントっぽいじゃないですか。それが効果的で大爆笑な場面もあるのですが、ラスト近くシュテンの牢屋でライがツナを殴る所。まるで猫がねずみを獲る時の様に、一息に殺さずに自分の掌でもて遊ぶ様にいたぶる……凄くシリアスなシーンなのですが、「ボコッ」「ボスッ」というあの効果音に笑いそうになっちゃったのですよーっ。あそこは効果音ナシでも良いのではないかと…。



2つ目は肝心のライの死ですかねえ。シュテンが自分自身を血人形に模した事は効果があったのかどうかがよくわかりませんでした。キンタの命を取らなかった事が廻り回って「自分で自分を殺す」事になったのだというのもちょっと説明的過ぎるかなあと。「メタマク」を引き摺って比較してしまっている点があるのは否定しませんが、レトリックがピタリと嵌らない感は正直ありました。



3つ目はマダレが誘拐された理由の説明が無かった所。個人的に気になったもので…(汗)。実力のある家臣をあえて遠ざける為に、由緒ある家に生まれた男子であるマダレは何者か(オーエ国かなあ)によって幼い頃にその存在を抹殺されかかったのかなあとか。四天王のうち、ウラベとサダミツについては「何でこの人たちが国の重鎮!?」と思うようなヘタレ愛されキャラなので余計にそう思ったのかもしれません。アホは生かしておく、みたいな。(身もフタも…)

その代わりに女の身でありながらツナが家を継いだとかの話になんとなーく「BASARA」を思い出した私です。わかる人にしかわからないネタでどうも(笑)。



4つ目は染様ライのラスト(骸骨になる直前)のセリフが全然聞き取れない所(苦笑)。断末魔の叫びなので「雰囲気は伝わるからいっか」と納得したのですが、あそこで何か重要な事言っていたのでしょうか…。聞き取れた方がいらっしゃいましたらゼヒ教えて下さいませ~。



うわーなんか色々書いちゃいましたが気になったのは本当にこれだけ。あとはもう文句無し!!役者さんの素晴しさといったらもうもうもう…最高でしたーっ!!というわけで役者別雑感。




◆市川染五郎/ライ

染様を観るのは初めて…だと思います、多分。歌舞伎役者としての評判はお父上共々正直好評とは言い難いと思うのですが、舞台俳優としての立ち居振る舞い、そしてあの華は素晴しい!個人的には橙色の直衣に立ち烏帽子の衣装が一番好きでした。おおっ光源氏じゃ~!!

あとラストで全身びしょ濡れだったのに、カテコでは全身隙無く麗しいお姿に着替えて出てきたのでビックリ。一体どういう早替りなんですかーっ!ヘンな所で大感動でした(笑)。

殺陣の美しさは幼い頃からの鍛錬の賜物でしょうが、始めの頃の「剣の意思に引き摺られる」動きは本当に難しいですよねえ。それが物語が進むに連れ、まさにライの舌の化身かの様に滑らかな動きに変化していく様が実にお見事!

親友を裏切るわ女に手をかけるわで、真実のかけらも無い様な男なのに、「極悪人」という眉を顰めさせる様な嫌らしさが全く無くて逆に爽快感を感じるのは染様の個性ならではですよねえ、きっと。可愛げのある態度だったかと思えば、ふてぶてしいまでの度胸で尊大な態度を取ったり、この上なく色っぽかったりと実に多様な魅力に溢れていて、本当に引き込まれました。



◆阿部サダヲ/キンタ

「朧」で一番良かったのは実は染様よりも断然サダヲさん!!もうキンタ最高ーっ!!そんじょそこらのアクション俳優なんか目じゃない!って程に舞台を所狭しと駆け回るあの身軽さ!何者ですかと(笑)。

カワイイくて笑えて、しかもめちゃめちゃ泣ける…胸が痛くなるほどの切なさに大号泣でした。ぶっちゃけ「キンタが死んじゃったらちょっと退屈になっちゃったなあ」と思いながら2幕を観ていました。生きていたわけですが…ヨカッタヨカッタ(笑)。

検非違使隊の歌を歌いながら客席から登場する所、私の座っていた席の近くを通ったのですが、小柄な方ですよねえ?それでいて大舞台の中央で芝居をしても全く遜色ない存在感があるのが凄いですね~。



◆古田新太/マダレ

日替わりネタらしいオクマによるマダレさん紹介コーナー。この日は「オクレさん?」でした。懐かしいな~Mr.オクレ(笑)。

ライとは対照的にどっしり構えてあまり喋らない役ですが、人の世の裏も表も見てきた人間の重みというか…味のある演技でした。「アカドクロ」が楽しみだー!



◆粟根まこと/ウラベ&小須田康人/サダミツ

スミマセン一括りで(笑)。本当に「これで四天王?大丈夫かこの国!」と思う2人ですが、程よいユルさが好きでした。「サダミツ似の兵士」という役で復活したかと思いきや「顔が気にくわねえ」とあっという間に殺されるお約束ぶりもツボ(笑)。

この2人が1幕で下手側に一緒に捌けて行くところも日替わりネタだと聞いていたので気合入れて聞いたのですが…何を言っていたのか全然聞き取れなかった…2人ユニゾンで「アヤメ(女性の名と思われ)がどーの」と言っていたので、同じ女と関係を持ってたのかなーなんて脳内補完しました。



◆秋山菜津子/ツナ

カッコよすぎるーっ!!リアルオスカル様ーっ!!ああいうちょっと低音の良く通る女性の声って好きなんですよねえ。凛としていて品があって…オトコマエなのに女性らしいしなやかさがあって…男性の理想的な部分と女性の理想的な部分を両方兼ね備えた人物像ですよねえ。しかもマダレを「兄さん」となかなか素直に呼べずにドキドキしている様子はなんとも可愛らしくて。いや~あれは惚れるわ(笑)。



◆真木よう子/シュテン

この方も好みのタイプの美女だわ~。なんなんですかっ!あの小顔はっ!!

秋山さんと高田さんに挟まれ、その中で自分の見せ場を作るのは大変だと思うのですが、ツナとはまた違ったタイプのリーダー像がきちんと伝わってきました。ツナが尊敬されるリーダーであるなら、シュテンは崇拝されるリーダーという感じでしょうか。神聖な感じのする女神…いや巫女かなあ。そんな印象でした。個人的にはキンタと結ばれて欲しかったのですが(笑)、まあキンタとオクマもお似合いですしね。



◆高田聖子/シキブ

女性陣の中で一番共感出来る役はシキブかなあと思いました。私はオオキミの愛人になれるだけの色気も器量も度量もありませんが(笑)、シキブがツナに抱いていた劣等感はすごくわかる気がします。あまりに完璧な友人が幼馴染というのは息が詰まるだろうなあと。しかも相手が人格的にも尊敬すべき人柄であった場合はその嫉妬心をどこに向けたらいいかわからない。オオキミの愛人になったのも、ヤスマサやライと関係を持ったのも、自分自身のアイデンティティをそこに見出すしかなかったからという哀しさがよく伝わってきました。

オオキミの「シキブは沢山恋をした方がいいよ。これ飲むから、ね?」の所は泣けましたねえ。きっとシキブはあのシーンで初めて「本当に愛される事」「見返りのない愛」を知ったのだと思うのです。そんなにまで自分を愛してくれた人を裏切った直後に、自分もライに裏切られていた事を知らされる衝撃。もはや真実を口にしてライを糾弾する力さえ残らない程打ちのめされている様子が本当に切なかったです。





いやはや。「メタマク」の時も1回しかチケットを取らず大後悔だったのですが、今回の「朧」でも同じ後悔をしております。次に新感線のチケを取る時は絶対に初めから複数回取ります!(宣言)

次回作は夏の「犬顔家の一族の陰謀」ですよね?もう作品タイトルだけで食いついてしまいますよ。このタイトルで面白くないはずがない!

その前に3月のいのうえさん演出の「TOMMY」もかなり期待しています。いのうえさんご自身が相当思い入れのある作品みたいですし、アッキーの歌(コチラ)だけでも観に行く価値がありますもんねえ。楽しみだーっ!







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