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11/25「RENT」ソワレ(千秋楽)

「伯爵の歌を聞きながら眠りにつこう~」と「TdV」のCDを聞きながら寝たのですが…目冴えまくりでまさにヴァンパイア化。フィナーレまで聞き通し夜中に1人で手拍子までし始める有様。憂鬱な筈の日曜の夜に何をやってるんだ私は…。そんなわけですっかり寝不足ですが、先週末の土曜日に観た来日版「RENT」の感想をば。



ネットを彷徨うとこの千秋楽公演については「素晴しかった!」という絶賛の嵐の様です。が、私の感想はちょっと違ったものになると思いますので初めにお断りしておきます。



個人的に一番感動したのは「作品の持つパワー」です。

「エネルギッシュな舞台」「迫力のある演技」「舞台と客席の一体感」…他の演目でももちろん体感した事は数多くあります。でも「RENT」は何かが違う。素晴しい音楽であるとか、役者のレベルの高さとか、そういう「素材」の部分ではなくもっと根源的な何かが…。やはりジョナサン・ラーソンの死がこの作品に特別な力を与えているのでしょうか。

こういう言い方は良くないのは承知ですが、ジョナサンの突然の死は「NO DAY BUT TODAY」というメッセージにこれ以上無い程の痛々しいまでにリアルな説得力をもたらしていると思います。明日どうなるかは誰にもわからない。生命があるかどうかすらも…。だから何より「今」を大切に、人を愛して生きていこうと…。



ここまでは真面目な感想なんですが(汗)。そんなパワーを持った「RENT」という作品、熱狂的な観客が多いのは頷けます。ましてやこの日は東京公演千秋楽。そのお祭りムードの中で私の様な初心者は「おいてけぼり感」満載でした(泣)。ストーリーは知っているし、毎日の様にCD聞いてしまう位音楽も大好きなのに…。

客席の空気がもう異様なんですよ。「RENT」という作品を観に来たというより、「RENT」ファンのコンサート会場に来てしまったかのような感じで。ナンバーが終わるごとに割れる様な拍手・指笛・掛け声の嵐。周りが盛り上がると自分も盛り上がれる!という素直なタイプではない私は「先に大笑いされたから笑えなくなっちゃった」みたいな引け目を終始感じてしまって…。リピーターでもないのに記念公演に来ちゃったのが間違いですよね。うう…(泣)。



がっ!どうしても気になる!あのお客さんの観劇態度は…あれも「RENT」の特徴なのですかっ!?客層も若いし、あの音楽に思わず体が動いてしまうのはわかります。私だって家でCD聞いてる時は縦ノリですもん。

でも…私の周囲だけかもしれませんが上演中「前傾姿勢当たり前」「曲に合わせて終始体を動かす」「飲食しまくり」のオンパレードだったのはカルチャーショックでした。一応ミュージカルですよね?ライヴハウスじゃなくて…。11,000円払って前の人が前傾姿勢&動きまくりで舞台がみえないっていうのは、私には正直イライラ以外の何物でも無かったです。「素晴しい舞台を観て盛り上がる事」と「劇場という一種公共の場でのマナー」をもうちょっと両立させて欲しいなと思ってしまいました。他の劇場でなら係の人に注意してもらったかもしれませんが、スタッフが明らかにバイトくんでしたからそれも出来ないし。そんなこんなでイマイチ気分が乗れないままの観劇になってしまった次第です。その分シアタークリエでの「JAPANRENT」が待ち遠しくなったという怪我の巧妙的効果もありましたが(苦笑)。



以下本編の感想を。




舞台セットはマークとロジャーが住んでいる元印刷工場の部屋になっていて、舞台装置の転換はなし。同じセットのままで時にビルの屋上になったり、ミミの働くクラブになったり、NYの街中になったりするのですが、場面の変化はきちんと表現されていたので物足りなさも違和感も全く感じませんでした。



ただちょっと辛口ですが…この作品は音楽が本当に素晴しくて、喜びも悲しみもすべて「歌」に感情移入しまくりなのですが、その分「演技」はどうなのかなあと。母国語じゃないので細かいことはよくわかりませんでしたけど、ミミが生き返る時の間……タイミング早っ(笑)!もうちょっと余韻をーっ!!緩急をーっ!!と思うのは日本人の感性だからですかねえ。せっかくだからもうちょっと湿っぽくやって欲しいという(苦笑)。



観に行く前からあちこちで悪名高かった「字幕」。なんだか「良い悪い」を通り越して可笑しくて仕方がなかったですっ。歌が3フレーズぐらい進んでるのに一行に進まない字幕。あの豪快なハショリっぷり!私来日公演って初めてだったのですが、大抵こんな物なんですかねえ。DVDを何度か見直したので字幕を見なくてもストーリーは理解できるのに、違う意味で気になっちゃって字幕を見てしまったという…。

初っ端の「RENT」でエイズを「後天性免疫不全症候群」と訳されているのに吹っ飛びました。長っ!!ていうかわかりにくいし…。「エイズって使っちゃいけないNGワードなのか?」と思ってしまいましたけど、「GOODBYE LOVE」では「ハローエイズ…」って訳されてた…なんなんだ。

秋田犬のエビータは「TODAY 4 U」ではただの「犬」としか訳されてないのに、「LA VIE BOHEME」ではいきなり「エビータ」と名前で表示されてるし。この矛盾は一体…。あと気がついたのは「I'LL COVER YOU」でコリンズの「Don't get much baggage,to lay at your feet」が「荷物を持っていくよ」と訳されていたのとか。逆じゃん!(爆)なんかもう突っ込みどころ盛り沢山で楽しかったですよ…。



同様に評判の悪かった音響ですが、この回は問題なかったと思います。「LA VIE BOHEME」でアンサンブルさんが1フレーズずつ歌い繋いでいくところで「マイク入ってないんじゃないの?」って時がありましたけど。…「問題なく」ないですね(笑)。



キャストの感想では何といってもジョアンヌの歌唱力!!あれが聞けただけでも来た甲斐があったと思いました。

モーリーンも上手だったなあ。抗議ライブの小学生みたいな衣装はどうかと思いましたけど(苦笑)。パンフ見たらまあとんでもない美人さんで!「街を歩けばみんなが美人だねと言うのよ」という歌詞に説得力ありすぎのヴィジュアルでした。映画版はその…カイヤにしか見えなかったから…。映画でもサッパリ意味不明でiPodに入れる際には飛ばしてしまった(酷)モーリーンの抗議ライブ、相変わらず何を風刺しているのか訳ワカラン状態なのですが…「JAPANRENT」なら理解できるようになるのかなあ。さすが千秋楽で客席はモーリーンの煽りに応えて「Mooooo」の大合唱(?)が凄かったです。

ミミは小柄で細くって可愛かった~!都会に生きる野良猫って感じで。まだ10代なんですよね…?恐るべし。



男優陣は割と印象が薄かったかもです。とりあえずマークがめちゃめちゃイケメン(笑)。あとはベニーがスケベオヤジっぽいところがあったとか。ミミのお尻触ってたような…。

というか男優陣で一番歌唱力があるなあと思ったのはプリンシパルよりもアンサンブルの人だったんですよね。「SOL」でソロパートを歌う、金髪ロン毛ソバージュのちょっと太め(…)な人。あの人の声は心地良かったなあ。



正直な所「欧米のミュージカル俳優の歌唱力ってどれ程すごいんだろう」とワクワクしていたのですが、ジョアンヌは別格として、思った程は凄くないかもと言うのが本音でした。全体的に高音がスパーンと上がりきらない人が多い気がしました。得意な音域や曲調だとすごく巧いけど、高音だったりバラードになると…みたいな。歌のジャンルが全く違うので比較しても意味無い事かもしれませんが、カンパニー全体の歌唱レベルとしては「MA」のキャストの方が高いかもしれないと個人的には思いました。



カテコは初っ端から総スタオベの大盛り上がりでしたが、多分他の回と同様でキャストが「SOL」を1回歌った後、何度かお辞儀を繰り返すと言うパターン。千秋楽だからといって特別な事はなかった…のですが。私はスタッフが舞台上を片付け始めたので「もう終わりか~」と思って早々に劇場を後にしてしまったのですが、その後客席から「SOL」の大合唱が自然発生的に起こったとか。歌詞覚えてないから一緒には歌えなかったけどその場にいたかったーー!!と大後悔。こんな事が起こるのって「RENT」位ですよね?開演前にも会場前で「ANOTHER DAY」を合唱しているグループがありました。口幅ったい言い方ですが…その光景がなんかもうキラキラしててですね。すごく素直に単純に「仲間って良いなあ」「音楽って良いなあ」と思って涙が出たんですよね。ぶっちゃけ本編よりもその光景の方が感動的だった程に…。



作品の、そしてレントヘッズのパワーに圧倒されまくりの1日でした。





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