スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


11/5「マリー・アントワネット」マチネ~その1~



2回目の「MA」行って参りました。初日が結構衝撃的だったのもあってか、2回目で大分慣れました(苦笑)。玲奈マルグリットがすごく良かったのもあるかもです。

今回席がS1席H列上手サブセンター中央寄りだったので、客席降りの祐一郎さんがすぐ近く!!ああやっぱり大きいなあ祐一郎さん…♪しかも34番に座るお客さんの顔を覗き込むように歌ってましたよー!う、羨ましいぜっ!!

そしてあのフシギな阿波踊りは初日だけだったみたいです。祐一郎さんなりに客席を盛り上げようとしたんだろうなあ…。本当に初日はキャストも観客も緊張してましたから。



1階席前方は目線も飛んでくるし細かい表情もよくわかるのですが、この作品は断然2階席がオススメですね。1階だと盆が全く見えないし、祐一郎トロ様マントの美しい裾の広がり具合がわからないし。客席降りの演出では確かに置いてけぼりですが、生首持った民衆の客席行脚……全然嬉しくなかったので…私は血とか苦手なタイプというわけではないですけど…でもやっぱり気持ちのいいものではないので。



今日はO●Cカード貸切公演。例の如くプレゼントの抽選は見事外れましたが、涼風さん・玲奈ちゃん・祐一郎さんからご挨拶がありました。涼風さん・玲奈ちゃんはごく普通に「O●Cカードの皆様、本日はご来場いただきまして…また何度も足をお運び下さい」という内容でした。

祐一郎さんは「TdV」の時と同じパターン(笑)でマントの下からごそごそと「O●C」と書かれたプラカードを取り出し、「…の皆様本日はありがとうございました」とだけ言って引っ込もうとしたので、客席から「ええーっ(それだけ)!?」の声が。

その声に答えて再び前に出てきた祐一郎さんは「芝居の中で振っている黄色い旗は四谷第三小学校前(横だったかも)の横断歩道の旗です。気をつけて下さい。(←意味不明…)」と。ってやっぱり緑のおばさんなのかーっ!しかもカード会社貸切公演だというのに祐一郎ファン以外にはわからないマニアなネタを…。(※念の為:四谷第三小学校は祐一郎さんの母校だそうです)



本編の感想の方ですが。

正直初日は色々と「なんだこれは…」とショックを受けましたので、その覚悟で臨んだ事もあって意外と落ち着いて観る事が出来ました。私の慣れだけでなく、芝居のテンポ・カンパニーのまとまり具合・音響のバランスなんかもすごく良くなっていて、前回音響に消されていた歌詞もよく聞こえるようになっていたと思います。今回オケ(もしかしたら鬼門の金管があまり使われていないのかもですが)も外したりとか無いですし。



2回目にして子役まで含めてWキャストを制覇できたのはラッキーでした。

玲奈ちゃんすごく良かったです!歌は声質も声量も歌い方もよく似ているWキャストですが、新妻マルグリットは終始何かに対して怒っているという印象で。笹本マルグリットは世の中の不公平さに対する怒りの中にも、哀しみや民衆の愚かさへの戸惑いなどがよく伝わってきました。玲奈ちゃんは背丈もあるので、アンサンブルの中心で歌う姿がすごくサマになってました。



祐一郎トロ様も初日はあの甲高いキーにいっぱいいっぱい感が否めなかったのですが、今日聞いたらバズーカもあればあの色っぽ~い囁き系の歌唱もあってウットリ♪ああ歌いなれてきたんだなあと思いました。しかしあの曲、祐一郎さんの歌い方もキーも熟知しているリーヴァイさんが「ユイッチローナラダイジョーブヨネ?」とあえて難しく作っちゃいました的印象…。キーは高いし旋律も予想外のコード進行だし。



公演5日目にしてプリンシパル・アンサンブル共に完成度の高さが素晴しいと思います。なので「みんな巧いなあ!すごいなあ!」という点で言えば申し分ない…んですが作品自体を愛せるかというと……私にはちょっと…いやかなり苦手みたいです。各所で目にする演出家のインタビューを読むと、その意図が作品に如実に反映されていると思うのです。それってもう作品として完成されちゃってると思うので、後は個々人の好みの問題なんだなあと。もう今日は言いたい事全部吐き出しちゃうんで相当長文になりますのでご了承を。








一番苦手なのはラストシーン→カテコの流れ。

これがもうとにかく苦手。前方席で観ると更に厳しかったです…。

断頭台に向かうアントワネットを囃し立てる民衆の言葉にならない呻き声……体調が悪い時や精神的に凹んでいる時に観たら気分が悪くなる自信がある程生理的嫌悪感を抱いてしまうのです。

その後口々に人々が叫ぶ「自由」という言葉も、その意味はそれぞれの立場における「自由」であって決して1つのものにはならないという事。ぶっちゃけて言えば「そんな夢も希望もない終わり方って演劇としてどうなんだよーー!!」というのが私のキモチなのです…。



脚本家や演出家は9.11や対イラク攻撃にみる「正義という名の元に行われる暴力の悲惨さ」という現実問題にヒントを得た様なのですが、そういうのって多かれ少なかれ皆感じてると思うのです。それをわかった上で「では何が出来るのか?」と考える段階なのだと思っています。

それがあのラストでは「人間とは高慢な生き物で、自分が他者よりも優れていて正しい事をしていると思っているのだ。その醜さをとくと見ろ!」と言われているような気がして…。それならその先の「そういう世界を変えていくための希望や考えを提示してくれる」のが演劇というものに必要な事なんじゃないかと思うのです。



更にアントワネットの遺体をそのままにして始まるカテコ…。血塗りギロチンと首を切り落とされた遺体が舞台上に残っている状態で万感の拍手を送ることに私はすごく抵抗を感じます。何故暗転の時にハケないのか不思議で仕方がないのです。そうしたら早替りでドレスに着替えてカテコに出てこられるのに…。あれじゃ涼風さんが可哀相だよと思うのは私が気を回しすぎなのかもしれませんが…いややっぱり気の毒だと思う。ふと「K池センセイだったら絶対ドレスに着替えさせただろうな」と思ってしまいました。



シアガのインタビューで栗山さんがおっしゃっていた

「新劇や小劇場系といったジャンル分けはしたくない」

「この作品には皆さんが美しく歌って気持ちよくなるような曲は1曲もありません」

「その歌もっと聞きたいのにと(お客さんが)つらく思うかもしれません」

という内容は、まさに私が微妙…と思ってしまったところと見事に一致するのでもはや言うだけ無駄だなあと腹を括っているのですが…。

それでもやっぱり叫びたい。

私は帝劇で演るなら帝劇の大きさにあった演出の作品が観たいし、

思わず聞き惚れてしまう美しい旋律の音楽を味わいたいし、

ミュージカルなんだから存分に歌を聞きたいんだよーーーーーー!!



ふう…同じ雑誌の井上くんの弁で「ストプレっぽい演出になっていますが、僕はミュージカルだから出来る事を」云々(立ち読みなのでウロ覚え)とあるのにとても共感してしまいました。

ミュージカルなのにストプレ経験しかない役者さんが出演して破壊力のある歌を披露してくれるケースはよくありますが、東宝ミュージカルの実力者ばかりを集めてストプレ的演出が来るとはソフトバンクもびっくりの予想外です…。

なんかこう…「ベルばら」とは違うアントワネットを、「レミゼ」とは違う革命劇を、…等と難しく考えすぎてないですか?と思ったりもします。例え陳腐と言われようと3時間の大作ミュージカルなんだからショーストップお約束的歌い上げ場面の1つや2つは欲しいんだよう。



そんなわけでラストが個人的に相当ツライんですが、1幕のアントワネットの性悪女度合いもかなり苦手で。アントワネットは確かに無知で浅はかではあったかもしれませんが、それは王家に生まれ王家に嫁ぎ、よもやこの世にその日のパンに苦しむ民衆がいる事など考え付きもしなかったからであって、決して人を貶めるような人格ではなかったと思うのです。

それなのにいくら酔っていたとはいえ、マルグリットにシャンパンをぶっかけるって…悪意ありすぎでしょうと。この時点で「これならギロチンに掛けられるのもしかたがないんじゃ…」と思ってしまうんですよ。更に「こんな女のどこがいいんだフェルセンー!?」とも。



そのフェルセンがアメリカ独立戦争へ旅立つ別れのシーンも…。

アントワネットが「何故卑しい民衆の味方をするのです」と拗ねる(?)のがすごくイヤだ…。民衆=卑しいと思って完全に見下してるじゃないですか。それも私のアントワネット像と相当違う…のはやはり私が「ベルばら」大好きっ子だからデスカ…?

更に言えば拗ねながら寝っころがっちゃうのも王妃としての品位に欠ける様な…王道で行けば泣き伏とすのがパターンですよね…。つーかそこ庭園でしょ?外じゃないんですかっ!?

トドメが立ち去るフェルセンに向かって放つ「これは王妃の命令です!」というセリフ。ええ!?例え口先だけのつもりでもそこで権力振りかざすのアリ?それって「王妃のプライド」とは別次元の問題な気が。フェルセンの前では王妃でも母でもなく「1人の女性」でいたいというのがアントワネットの気持ちじゃないのかー?と思うのも「ベルばら」の弊害ですか…。



2幕の「ラブレター」(これも「恋文」と言って欲しい)だと嘘をついた手紙の内容も、王妃が忠実な家臣に下す一方的命令になっていて、フェルセンへの愛が全く感じられずで。その後の井上フェルセンの絶望の叫びがさもありなん、と思えてしまうのがなんともはや…。

涼風さん自身は好演されていてすごく好きなのに、「アントワネットの役柄の演出」が私の感性ととっても合わなくて…何だかとっても哀しいのです…。



もやもやの吐き出しはその2へ続きます。









管理者にだけ表示を許可する





TRACK BACK
TB*URL





Copyright © 王様の耳はロバの耳. all rights reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。