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3/24「TOMMY」ソワレ



「TOMMY」観て参りました。

先に観た方の評判が思わしくなく、「ストーリーがわからない」「歌詞が聞き取れない」との感想にビクビクしていたのですが、思ったより楽しめました。まあもう一度観たいかと問われれば…ですが。

そして正直な所、舞台の感想よりもパンフに掲載されていた出演者山崎ちかさんのプロフィールに「今後の出演予定『ベガーズ・オペラ』(日生劇場・8年2月~)」と記されていた事の方が印象に残ったという(笑)。ベガーズの再演って公式に発表されてましたっけ?ウッチーの大河出演後の舞台復帰作になるって事でしょうか。個人的にはそこまでハマった作品ではなかったのですが、もう一度前方席で観たいと思っていたので嬉しいニュースでした。



本題に戻って。

結局時間が無くてDVDを借りてくる事も出来ず、何の予備知識もない状態で観ましたがストーリーがわからないと言う事はなかったです。確かに歌詞は聞き取れませんでしたが…(汗)。歌詞がわからなくても伝わる事は伝わるのですが、「聞き取ろうとする努力」に労力を割かれるのは正直ストレスになっちゃうんですよねえ。



幼い頃のトラウマで「見えない・聞こえない・話せない」という三重苦を背負ったトミーが、ピンボール・マシンと出会ってその才能を発揮し、一躍有名人に。やがてある衝撃がきっかけで三重苦から解き放たれたトミーは、奇跡の復活を遂げたピンボールチャンピオンとして熱狂的な群集に教祖の様に祭り上げられていくが…というのがザックリとしたあらすじです。



アッキーはこういう精神性の強い役、何かが憑いた様な役はハマりますねえ。他の人には代われない特別な雰囲気をもった人だなあとつくづく思いました。

少年時代のトミーは東宝ファンおなじみの塩野魁斗くんが演じていました。父親役のウォーカー大尉がパク・トンハさんなので、2人が並ぶと「ルドルフとチビルドだーっ」と意味も無く嬉しくなってしまった私であります(笑)。チビルドの時と違って、柔らかいファルセットで歌う塩野くんに「大人になったなあ」とシミジミしたり。

パンフには「音楽で衝撃を感じた事」というお題に対する出演者のコメントが掲載されているのですが、塩野くんは相変わらず「山口祐一郎さん演じるトートの『最後のダンス』に衝撃を受けました。僕もいつか必ずトートをやるぞ!と心に決めました」と書いてるんですよ(笑)。いやあホントにいつかその日が来たら是非観てみたいですねえ。応援しますよーっ。



トミーの両親ウォーカー夫妻はパク・トンハさんと高岡早紀さん。パクさん…歌は相変わらず巧いのですが、出演者の中で一番「ミュージカルっぽい感じ」でした。歌い方とか舞台での立ち姿とか。なのでちょっと作品のイメージと合わないかなあと思ってしまったり…。もうちょっと軽さが欲しいかなと。

高岡さんは正直歌がかなり心配だったのですが(汗)、悪目立ちするようなことも無くこなされてました。ロック向きの声ではないですが、柔らかいのに意外と通る声質でパクさんとのデュエットがキレイでした。そして何より美しいーっ!!目の保養でした。



三重苦のトミーに性的虐待を加える変態のアーニー伯父さんは新感線の右近健一さん。客席の笑いを誘っていましたが…うーん私個人的には笑えないシーンでした…。劇画的に演出して嫌悪感を感じさせない様な工夫がされているのはすごくわかったのですが、それでも笑う気にはなれなかったです。

同じくトミーに暴行を加える従兄弟のケヴィンがROLLYさん。太もも細いーっ!!あれは太ももとは呼べんっ(笑)。ド派手なカツラ・衣装・メイクが全く違和感無くて、「TOMMY」の世界にハマっていました、。

その他、アシッド・クイーンのソムン・タクさんの歌唱力は圧倒的でしたし、トミーに熱狂するファンの子・サリー役の高塚恵理子さんの歌声も個人的に好きな声質だったので印象に残りました。




「TOMMY」のチケットを取ったのはアッキー目当てだったのですが、いのうえさん演出でなかったら観たいと思わなかったかもしれません。今回のいのうえさんの演出についていろいろと意見がある様ですが、私個人的にはいのうえさんをはじめとするスタッフサイドの創意工夫はさすがだなあと思いました。

「メタマク」で使用されたLEDが今回も大活躍。一部日本語に訳せない英語の歌詞を字幕として表示したり、舞台の背景として様々な情景を映し出す事でストーリーを補完したり。新感線でお馴染みのド派手な照明はもちろん、レーザー光線が飛び交い、紙吹雪や銀テープやピンボールが客席に舞い、アッキーの乗ったクレーンが客席の上を通ったりと、楽しませよう盛り上げようライヴ感を出そうというこだわりが随所に感じられました。



ですが、客層の空気がそれについていかないんですよね…。「TOMMY」の世界が大好きで音楽がなりだすとそれだけで体が動きだしてしまうようなお客さんと、私の様にミュージカル好きから派生して観に来たお客さんとの温度差をすごく感じました。

前者のお客さんは最初から座席から乗り出さんばかりの手拍子で、1幕最後の「ピンボールの魔術師」では立ち上がってノってました。演出側はそれ位(劇中にスタンディングになる位)盛り上がる事を期待していたのかもしれないですが、初見でそのノリについていける人はそうそういないかと…。正直なところ私は「気持ちはわかるけど…でも舞台の途中で立ち上がるのはなあ…」という戸惑いを感じてしまいました。立ち上がっていたお客さんは休憩時間に係員の人からなにやら話をされていて、2幕は大人しくなってしまったので苦情が出たのかもしれないですね。



こういう光景どこかで覚えがあると思ったら「RENT」来日公演千秋楽の時に感じたものと同じでした。あの時も、上演中終始手拍子&指笛の熱狂的なRENTファンの方たちとの間に温度差を感じて逆に醒めてしまったのですねえ…。

そして今回は演出するいのうえさん自身がこの「ノりきれない客席の反応」をやる前から予感しているのがパンフのインタビューに表れていてなんだかお気の毒になってしまいました…。

日本語に訳す事でどうしても「ダサく」なる。「TOMMY」の世界観をそのまま輸入しても日本人に伝える事は難しい。それを誰よりもわかっていながら、「BW版TOMMY」としての制約から自由に創作する事が出来ない。そのもどかしさが痛切に伝わってきて…。私も出来る事なら「いのうえ版TOMMY」が観たかったなあと思いました。





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